トレードは人生の縮図だ
とは、良く言ったものだ。ある程度トレードを経験して洗礼を受けた人ならその意味が理解出来ると思う。
それにしても面白いほど実生活(仕事含む)での出来事がトレードの世界にも当てはまる。
今回はリーマン時代の話だが、仕事できない人はトレードでも勝てないだろうな…と思った出来事。
頭が悪いと言うより、考え方がひどすぎる。こだわるところ、頑張るところがとにかく違う。
Contents
システム開発していた頃の話
何かが違う完璧主義者
協力会社のAさんと一緒に、とあるシステムの設計をしていた。私は後からそのプロジェクトに入ったため、Aさんがリーダー。
私はAさんの設計が終わるまで別のタスクやりながら待っていたのだが、いつまで経ってもAさんの設計が終わらないし進捗も公表されない。
そこで、「Aさん。ドラフトが出来たらお客様と一度レビューした方がいいのでは?」と提案。
理由は、第3者の目を使って方向性を確認しながら進めた方が効率良いし、そもそも根本からお客様の思惑と違っていたら「全てやり直しになり無駄になってしまう」から。
そうしたら、返ってきた答えは…「いえ、私は完璧に仕上げてからレビューする主義なんで(・∀・)」と言うことで、ウォークスルーを頑なに拒否。
この世界に「そう言う主義」があると言うのは始めて知ったが、どれだけ完璧なものが出てくるか楽しみにしてみた。
目の前にお客様がいるのに、一発勝負にこだわる理由がよく分からないが…もしかしたら発達障害かも。
変化を嫌うヤツ1
一応、同じプロジェクトだし進捗を知りたいからAさんの設計書をチラっと見せて貰った。そこで、「Aさん。設計書が文字だらけで理解しづらいため、世界共通言語である「図」を少し挿入したらどうでしょうか?」と提案。
人はあなたが思っているほど文章を読まないですし、システムの流れなどは文字ではなくフローチャートなどで説明すれば海外に流用する時も訳す手間が省けるし、翻訳によるニュアンスの差異を避けることができますよ…と。
すると…「今までもこのやり方でやってきたし、今回はこれでいきます(・∀・)」と、図を挿入することも頑なに拒否(・∀・)!
私のタスクじゃないし、後で苦労するのはAさんだし、もういいや…と思い、それ以上何も言わなかった。
でも、結局いつもアホの尻拭いすることになるんだよな~それが分かってるから早めに対策打ちたくてコンサルしてあげてるのに…頼むからアホは黙って言うことを聞いて欲しい…
変化を嫌うヤツ2
「Aさん。このモジュールなんですけど、似たようなのがたくさんありますよね。共通化した方が、開発も保守も楽だしテスト工数も削減できるし、障害発生率も減るし、メモリも節約できるし、流用する時楽だし、引き継ぎも簡単になりますよ。」「もう書いちゃったんで、今回はこのままでいきます(・∀・)」
ヾノ゚∀゚*)イヤイヤ
単に消せばいいだけじゃん!意味不明!
設計書のページを稼ぎたかったのか?中身がペラペラだから。
もうやっちゃったから、今までの投資が勿体無いから…典型的なコンコルド効果w
過去を基点に物事を考えるクズ。
こう言うのが経営に関わると、会社は倒産する
新しい技術、人に言われたことを取り入れるのが嫌いなヤツ
「Aさん、いちいち手でやるより、ツール使うかマクロ組んだ方が早くないですか?目と手だけに頼ると、抜け漏れが発生するリスクが高くなってミスしますよ。時間もかかりますし」「いえ、私はこのやり方が好きなんです」
(いや、好きとか嫌いじゃなくて仕事だから…(;´・ω・) )と思ったが、人に言われたことを素直に実行するのが嫌いな性格なのはうすうす気付いてたのでそれ以上何も言わなかった…
Aさんの作った設計書 お客様の評価は?
いざ、尋常に勝負!
そんなこんなで、Aさんが作った完璧な設計書を持ってお客様とのレビューに参加してきた。Aさん:「それではよろしくお願いします!」 お客様一同は設計書をパラパラっとめくり…
イヤ、こう言うのじゃなくてさぁ~、こう言う風に書いてよ。それと、粒度なんだけど~(以下略:長いダメ出し)
経験だけムダに長い人 いるよね
結局、お客様には中身まで見てもらえず、目次から構成から全て書き直し。お客様は設計の細かい部分なんて興味ない。
それよりも、大枠で方向性が間違っていないかどうかが知りたいのだ。
細かい部分は後からどうとでもなるからね。でも方向性や大枠が間違っていたら取り返しが付かない。
なんでこんなことも分からないかな~…私より年上で経験だけは長いクセに…
言わんこっちゃない
109のような円柱のビルを建てたいのに、都庁みたいにカクカクしたツインタワー用の土台を作ってしまったらどうしようもない。それを文字ばかりで、しかもあとでどうとでも調整できることをズラズラと…
「それ、今決めなくてもよくね?どうせ作っていくうちに色々気付いて再考することになるんだしムダなんだけど…」
お客様の口から私と同じ指摘が次々出て来て、「それ見たことか!」と思ったのは言うまでもない。
そして彼の2週間分の作業は全て水泡に帰した。
初日からサッサとドラフト書いて客に見せていれば今頃とっくに終わって次のフェーズに移行できたのに。